KEIS BLOGは株式会社ケイズ・ソフトウェアが運営しています。

KEIS BLOG

エンジニア解体新書 2之巻

LINEで送る
Pocket

12月原稿分

エンジニアになりたいみなさん、こんにちわ。
既にエンジニアのみなさん、気恥ずかしいのでお引取りを。

先月に引き続き2回めの執筆となりました、「むみも(偽名)」です。

先月は【エンジニアってどんなお仕事?】という内容で語らせていただきました。
今月は【問題解決への考え方】について語りたいと思います。

エンジニア”未満”の人がターゲットですので、
当然技術論などは入ってきません。(そんなの書けないですし)
安心して読み進めてください。

ーーーーーー

ところで「問題とはどういったものか?」について
真面目に考えたことがある人ってどのぐらいいるのでしょうか?
問題そのものには頻繁に出くわすものの・・・
実はあまり多くないのではないか?と思います。

”問題”はいつもコッソリと忍び寄り、現れた瞬間には対策を練ることに追われる・・・・
それがいつものパターンですよね。

ですが、エンジニアという職業は「困ったを解決するお仕事」。
”問題”の本質を知らずに挑めるお仕事ではないのです。

というわけで、さっそく本題に入り、問題についての考察を進めてみましょう。

1:誰の問題か?
エンジニアのお仕事として持ち込まれる関係上、たいていはお客様の問題なのですが、「本当にそれだけなのか?」を疑いましょう。

例えば、あるレストランでは毎日19〜21時の間にお客さんが長蛇の列を作ります。嬉しい悲鳴ではあるものの、待つことに耐えられないお客さんは別のお店を選んでしまっているようです。この問題をレストランのオーナーから聞かされたら、あなたは「誰の問題」だと判断するでしょうか?

もっともシンプルに考えれば、お客さんを逃してしまっているオーナーの(所持している)問題だと答えるでしょう。それは一つの正解ですが、本当にそれだけでしょうか?

もしかしたら「本当はこのお店で食べたかったのに、それが叶わなかったお客さん」もまた問題を抱えているかもしれません。もしかしたらもしかしたら、このお店に入るために車でやってきた人たちが列をなし、道路が渋滞してしまっているかもしれません。その場合は、この道路を使う人達全員の問題かもしれませんね。そうなってくるともうこれはオーナーだけの問題ではなく、様々な人が関わりあう問題になってきます。

えてして問題とは複数の所有者を従えて姿を見せることが多いのです。そしてそれぞれについて適切な分析を行わなければ、本質的な解決にならないことがほとんどです。

2:本当は何を解決したいのか?
さて、問題の所有者が複数人いれば、当然不満に思うポイントもその数だけあることでしょう。(あるいはそれ以上に)まずは起きている事象を確認し、そこから数段階掘り下げてみます。この掘り下げが浅いと導き出される解決策も底の浅いものになってしまいます。また、問題の所持者に対する掘り下げも重要です。中でも「何を大事に思っているのか」を掘り下げておくことは最重要と言えるでしょう。

例えば先の例で、オーナーが「長蛇の列になってしまうため、別の店に行かれてしまう。なんとかしてほしい」と訴えたとします。この時、「長蛇の列にならない」ことだけに着眼した場合、「店のスタッフを倍にする」「店を拡張する」といった解決策が浮かんできます。

確かにそれもひとつの解決なのですが、どちらの解決策もコストが掛かるでしょう。逃したお客さんから得られるはずだった利益分と、この解決策に対するコストを比較したとき、後者のほうが大きかったらお店としてはあまり嬉しくない話になりますね。長蛇の列は発生せず、他所のお店にお客を取られなくなったにもかかわらず!!です。場合によってはオーナーから叱責をくらうかもしれません。
それはオーナーが最も大事に思っているのは「利益」だからです。しごく当たり前の話ですよね。

ですが、ややっこしい事にほとんどの人は最も根源的な要望を口にしたりしません。
あくまでもこちら側がそれを汲んだ上での解決策を提示してあげる必要があります。
(そうしてあげたほうが顧客満足度が高くなります・・・ というべきかな)

3:どこが落とし所なのか?
さて最後に落とし所の話をザックリと。

1・2と進むと「問題に関与する人たちごとのゴール」が見えてくるかと思います。オーナーであれば、最終的にお客さんを確保し、お店の売上を伸ばすこと。お客さんであれば、あまり待たずに目的の料理にありつくことかもしれません。なるべく多くの人がハッピーになれるよう、調整していく必要があるでしょう。

ここまで読んだ方は、どんな落とし所を見つけられたのでしょうか??

ーーーーー

総じて。
問題解決とは、問題の登場人物達とゴールを結ぶ線が絡まないよう案を出す行為であり、
エンジニアはそれらの案を実現させるためのツールとして、プログラミングなどの専門技術を使います。

絶対に勘違いしてはいけないのは、技術はあくまでも手段であり目的ではないことです。
どれだけ優れたプログラム技術をもっていても、最終的なゴールが間違っていたらお客さんの満足を得ることはできないのです・

相手を深く知ること、事象を様々な角度から分析すること、そして解決のための方策を考える材料として幅広い知識をもつこと。
その上で解決策を実現するための技術力をもつこと。

とても大変なことばかりですが、それだけにやりがいがありますし、達成感もあります。
この記事を読んでもヘコタレない人は多分それだけで素質アリだと思うので、是非こちらの世界に飛び込んできてください。

拙い文章ですが読んでくださり、ありがとうございました。

 

【関連記事】
エンジニア解体新書
エンジニア解体新書 2之巻
エンジニア解体新書 3之巻

LINEで送る
Pocket