エンジニアにおすすめしたい参考書籍: Effective Java 第2版
- 2013年08月21日
- CATEGORY- 3. 仕事力{書籍・ツール}
Java の参考書という事で言えばこの本は外せないと思います。
2001年に第1版が出版されましたが、
著者のジョシュア・ブロック (Joshua J. Bloch)は当時45歳。2004年から Google の
チーフアーキテクトとなり、
前職は Sun にて Core Java Platform Group のアーキテクトを務め、
多くの Java API、特にコレクション系パッケージ、Math パッケージのエンハンスを
行っていました。
Java 5 から導入された enum の仕様策定のリード、concurrent パッケージにも
関わっています。
本書の中に コレクション、enum、concurrent についての記載に詳しいのも
そのためでしょう。
いずれも Java という言語を使いこなすためには重要な位置にある機能で、
本書を読むことで「なぜこのような仕様となったのか?」
ジョシュアのインタビューを見ても、API デザインに並々ならぬこだわりを
持っているようですが、concurrent パッケージのデザインも個人的には
見事なものだと思います。
本書の特徴は、本書が単なる Java の言語仕様の説明や、サンプルコード集というレベルで書かれたものではなく、例外の扱い(※1)や、
「このように使うべき」、「このような使い方は間違っている」
といった、
「どうすれば動くか?」
ヒントになる事がたくさん書かれていると思います。
「このように利用される事を想定して私はこの API を実装した」という話は
とても興味が惹かれますよね。
本書は読者も多く、本書での主張が「常識」
その点を考えても一読しておく方が良いと言えると思います。
※1 設計の範疇の話になるので、当然異論も多数あります。この本は「
一例で言えば、Java の言語仕様で特徴的な「チェック済み例外」
が参考になるでしょう。 自分なりの意見を持って、ケースバイケースで解決にあたるのも
エンジニアの能力と考えたいですね。
- 2013年08月21日
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