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[ Android ] オススメ エミュレータ


いやー、SDK 標準のエミュレータが重すぎて血管が切れそうなんで、別のエミュレータを探してました。ググると結構いろんな種類のエミュレータが出ていて、仕組みも速さも異なる様子。

常に更新している比較サイトでもない限りこの手の話を調べていて注意が必要なのが、情報の鮮度です。結構流行り廃りがあり、情報が多い=古いだったりすることもままあるので・・・。

結論から先に書きますと、DuOS か Genymotion がオススメです。
以下に詳細を書きます。

2014年12月時点で調べたところ、目についたのは、

・Windroy
・Genymotion
・Bluestacks
・DuOS
・android x86
・Andy

という感じです。

http://getab.blogspot.jp/2014/06/armwindowsandroid-doos64bit.html

によると、DuOS 絶賛、Genymotion モッサリ、ということなのですが、私の方で試してみたところ、DuOS、Genymotion、Windroy は良好なパフォーマンスでした。私の用途だと、ブラウザがサクサク動いて日本語の入力もスムーズであれば問題ないです。

ゲームではどうかというのは用途が違うのでそんなに試しては無いのですが、3D エンジンは見ておく価値があると思ったので、Play ストアから適当に「ファストレーシング3D」という、間違いなく3Dエンジンを使っていそうなゲームを試してみました!レースゲームなのですが、端末を傾けてステアリングを切るゲームなので、エミュレータでは直進することしか出来ませんが、まあ良しとします。

もう少し詳しく状況を説明すると、ハードウェアは、NUC PC。ですので、グラボはオンボードです。CPU は i3 の 1.8GHz。メモリは関係ないと思いますが、8GB 載っています。

有料のものに関しては Google の Play ストアがデフォルトでは使えないようです。ただ、あとから入れることが出来ます。最初から Play ストアが入っているものという事になると、Bluestacks を選択することになります。

すべてを評価したわけではないのですが、使ったものについてメモを残します。

■ Bluestacks

ということで、おそらく定番のエミュレータなのですが、これがもう激しくモッサモサです。ブラウザで日本語入力すると後から変換がついてくる・・・みたいな世界で、ストレスがたまります。これは没としたいです。Play ストアが最初から入っているのは楽でいいのですが。基本的に無料で使えますが、ちょっと使っているとアプリをインストールするかお金を払うかしてくれと言ってきて、いろんなアプリをインストールすることになります。永遠にアプリをインストールし続けるのは気がめいるという方には向かないでしょう。

■ Windroy
フルスクリーンで起動します。あとから設定ファイルを修正すればウィンドウモードでも起動できます。これは Play ストアが入っていません。Play ストアの入れ方、ウィンドウサイズの設定方法等、以下のブログに詳しいです。
http://www.orefolder.net/blog/2014/04/windroy2/

■ Genymotion
私のお気に入りです。なぜかというと、内部で VirtualBox を利用しており、仮想マシンを複数インストールするという形で、複数バージョンの Andrioid を簡単に評価できるからです。専用のランチャーも用意されています。

図1

上記のスクリーンショットでは、4.2.2 と 5 のプレビューを選んでいますが、4.1.1 から 5 まで、端末も、Xperia や Galaxy、Nexus 等、9種類の中から選ぶことが出来ます。多端末の評価向けですね。

動作がモッサリしているという評価を他のブログで見かけたのですが、4.4.4 は確かにモッサリしていたのですが、それ未満のバージョンはスムーズで、ブラウザを使う分には全く問題がありませんでした。

Play ストアが入っていない件については、
http://d.hatena.ne.jp/itog/20140310/1394420088
上記ブログにインストール方法が記載されています。そんなに大変ではありません。

環境に依存するのでしょうが、日本語入力が私の環境ではうまくいかなかったのですが、これは Google 日本語入力をインストールすると解決しました。

おそらく10月くらいまで?は、Genymotion Configuration というアプリがプリインストールされていたようですが、現在のバージョンには存在しません。存在していたころには root 化オプションがそのアプリにあったようで、ON/OFF が出来たようなのですが、現在では最初から root 化されており、root 化チェックが掛っているようなアプリを動かしたい場合に面倒かもしれません。

Genymotionでは、「ファストレーシング3D」を試してみたのですが、開始早々、

図2

のようなメッセージが出ます。若干カクつきますが、遊べる感じです。WebView を利用したようなゲームやアプリは楽勝で動くと思います。ブラウザがサクサクなので。

■ DuOS

上記の Genymotion がサクサクだし、いろんなバージョンを手軽に試せて便利だと思ったので、あまり気合は無かったのですが、こちらも最近のブログで評判が良いので使ってみました。こちらも Play ストアが入っていないのと、無料での評価期間が30日となっており、それ以降は購入の必要があります。

DuOS に GooglePlay をインストールする方法は以下です。Genymotion より簡単です。
http://gadgety.hatenablog.com/entry/windows-android-dualboot-duos

DuOS でググると他の記事がヒットしてしまい、意外に探しにくいので念のために書いておくと、
http://www63.atwiki.jp/duoswiki/pages/22.html
設定→DuOS構成ツール→Show Advanced Settings→Root Modeにチェック
で root 化できます。

で、「ファストレーシング3D」を念のために動かしてみたのですが、なんと!ネイティブアプリか?と思うくらいにスムーズに動きました。Genymotion では表示されたパフォーマンス設定を下げろというメッセージも表示されません。正直、違いがあるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。

■ まとめ
今回評価したような 3D ゲームやもしかしたらその他でも動きがあるようなゲームをしている時のみ違いが感じられるかもしれないのですが、2014年末時点で私が評価した中では確かに DuOS が一番動作が速いようです。

ただ、ゲーム以外ではパフォーマンス差が体感できないのと、いろんな端末、OS のバージョンを手軽にエミュレートできるという点で、Genymotion を使っていこうかなあと思いました。この辺は用途と好みになっちゃいますが。

root 化については一応可能ではあるのですが、他のアプリの動きを改変したり、監視したりするような類のものについてはメモリを直接参照しますので、CPU が異なると動きません。上記のエミュレータはどれも x86 上で動作し、一般的な Android 端末とは異なっていますので、動作しない可能性が高くなります。root を必要とするようなアプリを作成、評価する場合にもこれは注意が必要です。

以上何かのご参考に。

 

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