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エンジニア解体新書 4之巻


エンジニアになりたいみなさん、こんにちわ。
既にエンジニアのみなさん、気恥ずかしいのでお引取りを。

4回めの執筆となりました、「むみも(偽名)」です。

今回は「エンジニアの話し方」について2回にわけてお話したいと思います。

世の中にはエンジニアは一人で黙々とやる作業だから会話しなくていいなんていう誤解や間違った情報があったりしますね。
もしかしたら、プログラムはできそうな気がするけれど人と話するのが慣れてないからエンジニアになろう、
そんな気持ちで進路を決めようとしている人もいるかもしれません。

ですが、決して誤解しないでください。
エンジニアはコミュニケーション能力なしで成り立つ仕事ではありません。
いえ、むしろエンジニアこそコミュニケーション能力が求められるのです。

実際に色々な現場を渡り歩いていると、確かに話をすることが苦手なエンジニアさんをよく見かけます。
また、会話は苦手だけれど腕がイイため重用されている方もやはりいらっしゃいます。

そういったエンジニアさんが活躍できるのは、
彼らの能力を最大限引き出せる人が側にいてくれるからだったりします。

当たり前ですが、新人エンジニアはそういった待遇を受けることができません。(仮にできてもそこに甘えてはダメですし)
なので自分の会話力をしっかりと磨くことが大事になります。

 

ーーーー
さて。
ではエンジニアに求められる上手な話し方について説明していきたいと思います。
※自分が100%できているかは別として・・・

[前半]
1:結論から話す
2:概要と詳細をわけて話す
3:取りうる選択肢については、メリット・デメリットを分析して提示する
4:喩え話に落としこむ

[後半]
5:相手からのリターンをかならずキャッチする
6:抑揚・緩急をつける
7:会話の間をうまく使う

1について。
色々な本にも書かれていますが、会話をするときは極力結論から話しましょう。
先に結論を話すことで、相手は意識をどこに集中させればいいのか、明確になります。
また会話の本編では、内容が最初に話した結論・軸からブレていないかチェックしながら進める事も重要です。

2について。
話をするときは必ずレイヤーを分けることを心がけましょう。
原因分析をしている時に対策を、概要を話している時に詳細を話してしまうと、
相手は会話全体を俯瞰して見ることができなくなります。
それは結果として混乱を招いたり、論点がぼやけた会話に繋がります。
相手が対策や詳細について言及するのを避けるためには、
話しはじめに「まず原因分析を行ってから、個々の対策について話を進めますね」と言った具合に、
自分が会話をナビゲートしてあげる工夫が必要です。
上手な会話にはホスピタリティが欠かせません。

3について。
会話というのは案外時間を食うものです。
そして仕事である以上、自分も相手も1秒単位でお金が発生していることを忘れてはいけません。
相手が判断しやすいように、ある程度の分析を提示してあげることで時間短縮に繋がります。
もし自分も相手も時給3000円だったら分給は50円となり、
3分節約するだけで300円(150円×2人)のコスト削減になります。
当然話が混迷するリスクも減ります。

4について。
エンジニアは技術職です。
そしてそのお客さんとなる方たちは大抵技術職じゃないので、僕達に仕事を持ってくるものです。
なので、お客さん相手の会話をする場合、難解な技術用語は極力控えた方がよいです。
お客さんに理解しやすいよう、相手のフィールドでの喩え話をしてみましょう。
あるいは一般常識の範疇での喩え話に。

最後に「今の話の◯◯の部分が、今回問題になっている××という機能にあたります」とガイドしてみましょう。
喩え話の質にもよりますが、技術用語全開で話すよりもよほど理解が得られやすいでしょう。

ーーーーー
前半は以上です。

ここまでの流れで大事なのは、
「会話はキャッチボールである以上、如何に相手が受け取りやすいボールを投げるか?」
ということです。

社会人[である/になる]以上、自分の意見を話せるのは当たり前です。

現場ではそこから先が求められるということをしっかり意識しておきましょう。

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