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のんびりフィジーでシステム開発⑥


Bula!

今回は亀のようにスロウで平和なフィジーの職場に導入した、オリジナルの簡易版PMBOKについて説明します。

さて、PMBOKというと構えてしまう人がたまにいます。
9つの知識エリアと42個のプロセスがあってそれを全部覚えて・・・受験人生に慣れきった日本人の悲しい性ですね。
PMBOKはITに限らず様々な業種のプロジェクト管理において「参考になるかもしれないこと」がテーマごとにまとめられている、単なる知識集です。
これを実践すればプロジェクトが必ず成功するなんて類のものでは当然ありません。
ITILやISMSもそうですが、自分たちのプロジェクトや運用に関するルールやプロセスを作るときに参考にしたり、抜け漏れチェックに使えばいいんです。

ということで、まずは我々のプロジェクトが抱えている課題をもとに、PMBOKから使えそうな部分をつまみ食いします。

①時間管理が苦手
夏休み最終日の子どものように、締め切りの3日前あたりから作業を始めるフィジーの人たち。当然、締め切りや納期が守られることはほとんどない。。。
→ ずばり、知識エリアの「Time」が使えそうですね

②品質にこだわらない
私の部屋の電気のスイッチが隣の部屋にあったり、まぁ、そういうやつです。
これまでの連載のとおりです。
→ ずばり、知識エリアの「Quality」が使えそうですね

③ホウレンソウの習慣がない
客から苦情があっても、何か重大な問題があって仕事が進まなくても、定時になったらスッキリ忘れて帰宅する。仕事を家庭に持ち込まない、素敵な人たちです。
→ これは知識エリアの「Communications」が使えるんじゃないでしょうか

さらに、フィジーで暮らす人たちは計画を立てて行動するのが苦手です。
このフェーズを手厚くやったほうが良さそうです。

こんな感じで42個のプロセスのうち、ちょうど半分の21個にフォーカスして、
自分たちのプロジェクトマネジメントのルールを作ることにしました。

pmbok1

次回は、それぞれのプロセスについて説明したいと思います。

MOCE!

 

 

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