エンジニア解体新書 11之巻
- 2015年10月21日
- CATEGORY- 2. エンジニア力{思考}
エンジニアになりたいみなさん、こんにちわ。
既にエンジニアのみなさん、気恥ずかしいのでお引取りを。
11回めの執筆となりました、「むみも(偽名)」です。
今回は司会について少しお話したいと思います。
この記事を読んでくださっている人はまだ先になるとは思うのですが、おそらくいつかは会議等で司会を任されるシーンなど来るかと思います。
司会はファシリテーターともいわれ、会議の流れをうまくコントロールし、参加者を目的に導く役割です。
その枠割を果たすために大事なことを幾つか挙げていきます。
1:進行役であることを意識する
会議の主役は司会ではなく参加者です。
あくまでも裏側から支えるつもりでいましょう。
司会が自分の意見を高らかに主張してしまうとトップダウン式の会議になるおそれがあります。
2:会話を導く
会話を促進するため、別軸からの考え方や、あえて否定されるであろう極論などを提示してみます。
特に後者は有効で、その極論がダメ意見ということは満場一致で理解できても「何故それがダメなのか、あるいはどこまでだったら大丈夫なのか」は説明できないことがあります。
この説明できないラインに焦点を当てて掘り下げることで一歩進んだ議論を促すことができます。
3:通訳する
会議に参加する人が多くなればなるほど知識量やモノの見え方に差が出てきます。
そうなってくるとAさんが発言した内容を全員が理解できるとは限りません。
司会の重要な役割はこのAさんの発言を会議の参加者全員が理解できる共用語に通訳することです。
そのためには参加者のバックボーンや考え方をより深く把握しておく必要があります。
4:顔色を伺う
会議の主役は参加者だとすでに書きましたが、だからといって参加者全員が積極的に発言できる人というわけではありません。
中には全員の前で話すのが苦手な人もいますし、不満や反対意見を胸にためている人もいます。
参加者の顔を常に見渡して、不思議そうな表情、小さな頷き、軽く眉をひそめるなど、細かい挙動を見落とさないようにしましょう。
5:着地させる
いくら会議が活性化しても最終的なゴールへ辿りつけないのなら、それは実りがあったとは言えません。
司会は会議を始める段階でゴールの目安をつけておいたほうがいいでしょう。ただしゴールとは具体的な結論ではなく「この会議では、どのぐらいの粒度の結論が出たら良しとするか」です。
特に議題が複数ある会議では、この結論の粒度を決めておかないと時間配分を誤る可能性が高くなります。
以上、司会進行で大事なことを5つに絞ってみました。
あとはユーモアや声のトーン、表情など話しやすい雰囲気を作る技術はありますが、そのあたりはしっかり場数を踏めば自然と身につくのかなと思います。
それでは、実りの多い会議を楽しんでくださいね。
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