Cassandra を触ってみる2
- 2016年08月01日
- CATEGORY- 1. 技術力{技術情報}
こんにちは、下田です。天気が急に暑くなったりで、思っていた以上に食べ物が傷んでいたりして、それを誤って食べてしまう事が多々あり、お腹ピーピーが治りません。皆さんも、食べる前に注意深く食べ物を見て下さいね。ちなみに写真は寿司ではなく、馬肉を海苔で巻いた食べ物です。美味しかったです。
はい、では、今回も引き続き Cassandra について話をしていきたいと思います。今回は、 Consistency level について話をしていきます。実は Cassandra には、もう一つ重要な仕組みがあります。それが、 Consistency level なのですが、簡単に言うと、どれくらいのデータ不完全を許容できるか、自分で決めることが出来ます。これは、 Oracle などの、 Relational Database では、100% の Consistency が保証されているため存在しません。では、一体何なのか説明していきたいと思います。
この Consistency level ですが、書き込み時のレベルと、読み込み時のレベルが設定できます。また前回説明した、 Replication factor とも密接に関係しています。
例えば、 6 nodes あり、 Replication factor が 3 の場合、書き込み時は、 3 nodes に対して書き込みが行われます。(ここで言う書き込みとは、1つのテーブルです。また、 Relational Database でいう transaction は無いため、書き込んだ瞬間に他の Session でそのデータが見えます。)しかし、 Cassandra では、 3 nodes に書き込みが成功するまで待つか、 1 node もしくは、 2 nodes に書き込み成功したら成功とするか設定することが出来ます。これが 書き込みの Consistency level です。パフォーマンスの観点で言えば、 1 node 書き込みが成功したタイミングで結果を返すほうが断然早いです。しかし、データの観点で言うと、 残りの 2 nodes は書き込み失敗しているかもしれないため、データの完全性はかなり低いということになります。
ただ、完全にデータの完全性が低いとは言えないのが Cassandra の面白いところです。仮に、読み込み時に 3 nodes 全てを読めば、データの完全性が保たれるからです。と言うのも、 Cassandra は、カラムのレベルでタイムスタンプを持っています。ですので、仮に 3 nodes 全て読み込んで、それぞれの node で異なる値を持っていた場合、タイムスタンプが一番新しいデータを正とします。書き込み時は、一つの node しか確認しませんでしたが、読み込み時に全ての node を確認することでデータの完全性を実現することが出来ます。
また、逆のパターンも可能です。書き込み時に、 3 nodes 全て書き込めたことを確認して結果を返し、読み取り時は、 1 つの node のみ確認する。このケースはデータの完全性を書き込み時に保証しています。このパターンの場合、パフォーマンスは書き込みは重いが、読み取りがかなり早くなります。よって自分のサービス・ビジネスは書き込みが多いのか読込が多いのかでパターンを選択できるという柔軟性が Cassandra にはあります。これが Consistency level です。書き込み、読み込みそれぞれ、異なるレベルがあるのですが、基本的なもののみ説明したいと思います。
ますは、 ALL です。名前の通り、書き込み時は全ての node に書き込めたか確認してから結果を返します。読み込み時は、全ての node のデータを比較して最新のデータを返します。
QUORUM ですが、これは、 Replication factor の過半数以上に書き込み、もしくは読み込んだ後に結果を返します。RF 3 の場合、3/2 + 1 で、 2 nodes 確認します。 RF 4 の場合、 4/2 + 1 で、3 nodes 確認します。
ONE は名前の通り、 1 つの node しか確認しません。ちなみに、書き込みか読み込み片方を ALL, もう片方を ONE にすると、データの完全性は保たれます。また、読み書き共に QUORUM にすることでも、過半数のデータを正とするので、データの完全性は保たれます。次回は、 Cassandra のテーブルについて見ていきたいと思います。
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