ソフトウェアエンジニアは儲かる仕事なのか?エビデンスで考察:日本編
- 2025年06月04日
- CATEGORY- 2. エンジニア力{思考}168
こんにちは。
ソフトウェアエンジニア、人気ありますよね。
IT業界の成長やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展、これからはソフトウェアエンジニアの時代や(?)。
ただ、実際に他の業種と比較してソフトウェアエンジニアは本当に「儲かる」職業なのでしょうか。
どうも誤解が蔓延している気がしていて、「儲かるのか?」という観点だけを切り口に
エビデンスに基づいて日本におけるソフトウェアエンジニアの収入状況を他業種と比較してみました。
ソフトウェアエンジニアの平均年収
まず、日本のソフトウェアエンジニアの平均年収を調べました。ググると、ソフトウェアエンジニアの平均年収は約500万円前後とか出てきますね。
経験年数やスキルセット、勤務地によって大きく異なる場合があります。
例えば、東京などの大都市圏では平均年収が高めになる傾向があります、みたいな感じですね。そらそうやろな。
他業種との比較
これが高いかどうかは他業種との比較で考える必要がありますが、この「比較業種の間違い」が結構ある気がしてます。
ソフトウェアエンジニアは高い知能やコミュニケーション能力を必要で、その仕事の内容も非常に高度なわけです。
だから比較する職種も同様に高度な専門知識やスキルを要する職種にしないとおかしいですよね。
以下は、いくつかの主要な職種の平均年収の一例です(あくまで参考値):
- データサイエンティスト:約600万円
- システムアーキテクト:約550万円
- プロジェクトマネージャー(IT関連):約580万円
- ネットワークエンジニア:約500万円
- 医師:約1,200万円
- 弁護士:約800万円
- 公認会計士:約700万円
どうでしょうか。ソフトウェアエンジニアの平均年収は他の高度な専門職と比較して中程度の位置にあることがわかります。
特に、医師や弁護士といった職種と比較すると、収入面ではむしろ低いですね。
知能やコミュニケーション能力の重要性
ソフトウェアエンジニアは、単にプログラミングスキルだけでなく、高い問題解決能力や論理的思考力が求められます。
また、チームでの開発作業やクライアントとのコミュニケーションが必要な場面も多く、優れたコミュニケーション能力も重要です。
これらのスキルは、医師や弁護士、公認会計士など他の高度な専門職と共通しています。
医者と比べるのはちょっと極端かもしれませんが、高度専門職と比較しないといけないですよね。
年齢と収入の関係
ソフトウェアエンジニアに限らず、多くの職種において年齢とともに収入が上がる傾向があります。
長くなっちゃうのではしょりますが、ソフトウェアエンジニアの平均年齢は実は高いです。40代が平均なんですね。
平均を見るなら「20代同士」とか、年齢、経験が同じくらい同士で比較しないと、数字で比較してるつもりが、
実は「単に20代の平均年収と40代の平均年収を比較してるだけ」になっちゃいます。
地域ごとの収入と生活費のバランス
ソフトウェアエンジニアの収入は地域によって大きく異なる、というところもポイントです。
特に東京や大阪などの大都市圏では高収入が期待できる、という事なんですが、
同時に生活費も高くなります。以下に主要都市の平均年収と生活費の一例を示します。
主要都市の平均年収と生活費(年間):
- 東京:
- 平均年収:550万円
- 住宅費:150万円
- 食費・交通費:60万円
- その他:40万円
- 実質可処分所得:300万円
-
大阪:
- 平均年収:500万円
- 住宅費:120万円
- 食費・交通費:50万円
- その他:40万円
-
実質可処分所得:290万円
-
名古屋:
- 平均年収:480万円
- 住宅費:100万円
- 食費・交通費:50万円
- その他:40万円
-
実質可処分所得:290万円
-
札幌:
- 平均年収:450万円
- 住宅費:90万円
- 食費・交通費:50万円
- その他:40万円
- 実質可処分所得:270万円
このように、同じ年収でも地域によって実際に使える金額に差が生じます。
高収入地域では生活費も高いため、実質的な可処分所得は必ずしも高くない場合があります。
これも数字のマジック的な感じがしちゃいます。
まとめ
色々な情報があふれる昨今ですが、日本におけるソフトウェアエンジニアの収入は、他の高度な専門職と比較して大きな差はなく、必ずしも「高収入」とは言えない気がします。
さらに、ソフトウェアエンジニアは高い知能やコミュニケーション能力が求められるため、そのスキルセットを持つ人材は市場価値が高いと言えます。
仕事の内容が高度であることも、専門性の高さを反映しています。高い知能とコミュ力を兼ね添えてれば、もっと稼げる仕事はいくらでもあるような?
ソフトウェアエンジニアとしてのキャリアを選択する際は、収入だけでなく、「ほんとにやりたいの?」「将来のキャリアパス」
などなど総合的に考えることが重要だと思います。
参考資料
- 日本の平均年収データ – 厚生労働省
- ITエンジニアの給与動向 – マイナビ転職
- キャリアアップと収入 – リクナビNEXT
- データサイエンティストの年収 – Wantedly
- プロジェクトマネージャーの給与 – Glassdoor
- 医師の年収 – 日本医師会
- 弁護士の年収 – 日本弁護士連合会
- 公認会計士の年収 – 公認会計士協会
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