アメリカにおけるソフトウェアエンジニアは儲かる仕事なのか？エビデンスで考察

2025年06月11日
CATEGORY- 2. エンジニア力｛思考｝168

日本版をこの前やったんで、ついでにアメリカを調べてみました。

アメリカっすよアメリカ。シリコンバレーをはじめとするテックハブで多くのソフトウェアエンジニアが活躍しています。さすがに「儲かる」よね？

これも「いやいや、何と比べてるの？恣意的な記事やなー」と感じることが多いんですよね。ちょっと調べなおしてみました。

ソフトウェアエンジニアの平均年収

アメリカにおけるソフトウェアエンジニアの平均年収は、地域や経験年数によって大きく異なるのが前提ですが、例えば、以下のデータは2024年時点での主要都市におけるソフトウェアエンジニアの平均年収（参考値）です：

サンフランシスコ（シリコンバレー）：$150,000
ニューヨーク：$130,000
シアトル：$125,000
オースティン：$110,000
デンバー：$105,000

これらの都市は生活費が高いことで知られており、特に住宅費や交通費が収入に大きな影響を与えます。一方で、地方都市では平均年収はこれより低く、例えば：

シカゴ：$95,000
ダラス：$90,000
ボストン：$100,000

といった具合です。

地域ごとの収入と生活費のバランス

ソフトウェアエンジニアの高収入が一見魅力的に見えるものの、生活費とのバランスを考えることが重要です。例えば、サンフランシスコでは平均年収が高いものの、生活費も非常に高いため、実質的な購買力は他の地域と比べてそれほど高くないように見えます。

生活費の一例（年間）：

サンフランシスコ：
住宅費：$50,000
食費・交通費：$20,000
その他：$10,000
合計：$80,000
デンバー：
住宅費：$30,000
食費・交通費：$15,000
その他：$10,000
合計：$55,000

このように、同じ年収でも地域によって実際に使える金額に大きな差が生じます。

他の高収入職種との比較

ソフトウェアエンジニアと比較するために、同様に高い教育と知識を必要とする他の職種の平均年収を見てみましょう。

医師

平均年収：$200,000
教育要件：医学部卒業、レジデンシー修了

弁護士

平均年収：$160,000
教育要件：法学博士（JD）取得、州の司法試験合格

投資銀行家

平均年収：$180,000
教育要件：経営学修士（MBA）や関連分野の学位

ソフトウェアエンジニア

平均年収：$110,000～$150,000（地域による）
教育要件：コンピュータサイエンスの学位や同等の経験

これらの職種と比較すると、ソフトウェアエンジニアの平均年収はやや低めですね。
アメリカの場合、ソフトウェアエンジニアになるには学歴、学位が必須になってくるので、
余計厳しいなって印象があります。

知能や学歴の必要性

ソフトウェアエンジニアは高度な技術力と問題解決能力を必要とします。同様に、医師や弁護士、投資銀行家も高い専門知識と知能を要求される職種です。これらの職種に共通する点として、以下が挙げられます：

高度な専門教育：長期間の専門教育や資格取得が必要。
継続的なスキルアップ：技術や法律、金融市場の変化に対応するため、継続的な学習が求められる。
高いストレス耐性：責任の重い業務や厳しい競争環境に対応する能力が必要。

これらの点を考慮すると、ソフトウェアエンジニアも他の高収入職種と同様に、高い知能と学歴が求められる職種であると言えます。

まとめ

アメリカにおけるソフトウェアエンジニアは、地域によっては非常に高い年収を得ることが可能ですが、それは生活費の高さで相殺されちゃいます。

総括すると：

メリット：
高い需要と安定した雇用市場
テックハブでの豊富なキャリア機会
デメリット：
高い生活費地域に集中することによる実質収入の圧迫
技術の急速な進化に伴うスキル更新の必要性
他の高収入職種と比較した際の平均年収の低さ

アメリカは私、住んだことも無いので何とも解像度の低い調査になっちゃいましたが、
たしかニューヨーク市では大工さんの最低時給は50ドル（7500円くらい？）だったはずです。

「日本と比べると・・・」みたいな話が一番ミスリーディングだと思います。

参考資料

2025年06月11日
CATEGORY- 2. エンジニア力｛思考｝168