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認知のゆがみ(3)


さて、ここまで書いてきたんですが。

元々これを私に書かせたがった社員の彼は、
「そういう事を書いてほしかったんじゃないんですよ」
と言うのでしょう。

「その人独自の現実認識(というか願望)」に従って、「行動を選択する」
そしてその結果「常に間違った選択をする人」
の事を書いてほしいんだと思うんですけど、
そんな敵を作りそうな事、書きたくないです

まあ、これ、みんなそう思うから、大体出てくる具体例が遠回しで
わかりにくいんでしょうね。

一番当たり障りなく、自分の例で何かないかなーと思って、
思い出そうとしてみたんですが、言えるレベルのやつがなかなか難しい

苦し紛れで申し訳ないのですが、一個、無理やりひねり出しました。

私、20代の頃、
「技術力こそがすべて。全人類は我が技術力のまえにひれ伏せ!」
くらいに思ってた時期があったんですよね。

はい、「その人独自の現実認識(というか願望)」ですね。
まあ別に思うのは勝手なんですよ、この認識に従って「行動を選択する」のが問題なわけです。

当然人を傷つけるような事も言いますし、態度も傍若無人です。
まあ、短期的にはこれでもいけちゃうんですよ。
ゆってある程度私に聞かないと
仕事が進まない状況、
みたいなものも事実としてありましたから、
みんな私とはあんまり口は聞きたくないけど、嫌々きくわけです。

この状態が年単位で続きました
別にみんな私の事を真人間にしようとか思わないわけです。
利用価値のある間だけ使えばいいんで

なまじ年単位で続いたもんだから、
私の中のゆがんだ現実認識はより強化されていきます。

まあその結果どうなるかなんてわざわざ書くまでも無いんですが、
長期的には人は当然離れていきますし、
利用価値が無くなったら生涯出禁ですよね。
深刻な恨みも買ったことでしょう。

恐ろしいのは離れていった人も出禁にした人も、
深刻に私を恨んだ人も私にそれを言わないってことです。

復讐の機会を一生狙われることになってるのに、
現実認識は修正されることないわけです。

私自身がこの認知のゆがみから脱出したのか、
実は今も何も変わっていないのか、自分ではわかりません。
ただ、年単位で私を真人間にしようと努力してくれた人は居ました。
感謝しています。

とりあえず、今の私は、

「この業界はとてつもなく狭い。
知り合いの知り合いまでいったらみんな知り合い」

という認知をしています。
逃げる場所なんて無いんだよ、という事です。

まあこれ、「いやこええよ。オレそんなアホじゃねーし」
っていう方が大半でしょう。「え?俺のこと?」とおもえる方は
そんなにいらっしゃらないかと思われます(たぶん)。

ご自身にこれを引き寄せてかんがえるのも難しいと思うのですが、
まあ、私が例に出せる限界がこの辺という事で・・・。

取り返しのつくとこで気が付けるといいんですけどね。
なかなか難しいですよね。

【関連記事】
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認知のゆがみ(2)