はじめてのLinuxコマンド入門 — キーボードだけでコンピュータを操作してみよう！

パソコンを使うとき、マウスを使って画面をクリックし、ソフトウェアを開いたりファイルを操作したすると思うんですけど。

実は「キーボードで文字を入力して操作する」方法も存在します。

代表的なものが「Linuxコマンド」です。これは、ウィンドウやアイコンをクリックする代わりに、テキスト（命令文）を入力してコンピュータを動かすやり方です。

初歩的なコマンドを覚えると、ファイルを探したり、簡単な処理をしたりと、作業がとてもスムーズになることがあります。

まったくの初心者でもわかるよう、Linuxコマンドとは何か、そしてどんな風に使うのかを解説します。

マウス操作の代わりに、キーボードから文字で命令を出す方法です。
Windowsでいう「コマンドプロンプト」や「PowerShell」、macOSでいう「ターミナル」と同じようなもの。
Linuxでは「ターミナル」や「シェル」と呼ばれる黒い画面（文字が流れる画面）を開いて、そこにコマンド（命令）を書き込み、エンターキーを押すと命令が実行されます。

たとえば、Linuxではls（エルエス）というコマンドを打つと、今いるフォルダ（ディレクトリ）内のファイル一覧が表示されます。

コマンドは、マウス操作ではやや手間のかかる作業を、正確かつ高速に行うことができます。
たとえば、100枚ある画像ファイルのうち、特定の条件に合うものだけを瞬時に表示したり、まとめて移動させたりすることが簡単にできます。

サーバーを遠隔で操作するときは、グラフィカルな画面（ウィンドウ）を表示できないことが多いです。そのときに役立つのがコマンドです。
キーボードからの命令なら、離れた場所にあるコンピュータ（サーバー）も操作可能です。
仕事ではこれが理由で多用されますね。

コマンド操作は基本的にテキストベースなので、コンピュータへの負荷が軽く、画面表示もシンプル。不要な画像やアニメーションはありません。

ここでは、初めての人が覚えやすい、よく使うコマンドを紹介します。
（前提：Linux環境やターミナルが用意されていること）

ls：ファイル・フォルダ一覧を表示

エンターを押すと、現在いる場所（カレントディレクトリ）の中のファイル名・フォルダ名がずらっと表示されます。
pwd：今どこにいる？を確認

実行すると、現在いるフォルダの「パス」（住所のようなもの）が表示されます。
cd：場所（ディレクトリ）を移動

cd Documents のように書くと、Documentsというフォルダに移動します。移動後に ls すれば、その中身を見ることができます。
mkdir：新しいフォルダを作る

たとえば mkdir testfolder とすれば、”testfolder”というフォルダが作られます。
touch：新しいファイルを作る

touch newfile.txt とすると中身は空ですが、”newfile.txt”が作られます。
rm：ファイルを削除

rm newfile.txt でnewfile.txtを削除します。※削除したファイルはゴミ箱行きにならず、基本的に即消えますので注意！

「マウス操作に慣れているのに、なぜわざわざコマンドを？」と疑問に思うかもしれないです。

Linuxコマンドは、最初は黒い画面に文字を入力する独特な操作方法で戸惑うかもしれないんですけど、基本コマンドをいくつか覚えるだけで、ファイル操作や検索が一気にスムーズになります。

れっつとらい！