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コーディングするのが仕事じゃない!ミドルクラス以上のソフトウェアエンジニアのお仕事

ソフトウェア開発業界、特に生成AIが出てきて、「エンジニアの役割って、すげーかわったなー・・・」と思う今日この頃です。かつて「コーディングが主な仕事」だったジュニアクラスのエンジニアの仕事はすっかり生成AIが行う時代になっちゃいました。

一方で、ミドルクラス以上のソフトウェアエンジニアの役割は、単なるプログラミングからさらに多岐にわたる重要な業務へとシフトしています。ちゃなことで、「生成AI時代におけるミドルクラス以上のソフトウェアエンジニアの新たな役割と、その必要性」についてつらつらと考えてみました。

1. 戦略的な技術選定とアーキテクチャ設計

生成AIの進化に伴い、エンジニアは単にコードを書く技術者から、プロジェクト全体の技術戦略を策定する役割へと変化しています。以下のような業務が含まれます。

  • 技術スタックの選定: プロジェクトに最適なプログラミング言語、フレームワーク、ツールを選定。
  • アーキテクチャ設計: システム全体の構造を設計し、スケーラビリティやセキュリティを考慮。

ミドルクラス以上のエンジニアは、技術的なスキルだけでなく、チームを牽引するリーダーシップも求められます。

  • プロジェクト管理: タスクの優先順位付けや進捗管理を行い、プロジェクトを円滑に進行。
  • メンタリング: ジュニアエンジニアの育成や技術指導を担当。
  • コミュニケーション: チーム内外のステークホルダーとの円滑なコミュニケーションを図る。

3. コラボレーションとクロスファンクショナルな業務

現代のソフトウェア開発では、エンジニアは他部門と連携しながらプロジェクトを進める必要があります。

  • UI/UX専門家との協働: ユーザーエクスペリエンスを向上させるため、他チームと密に連携。
  • ビジネス部門との調整: ビジネスニーズを理解し、技術的な解決策を提案。
  • お客さんとの連携: 顧客対応において技術的なサポートを提供。

4. 生成AIの活用と自動化

生成AIの進化により、エンジニアは以下のような新たな業務に取り組むことが求められます。

  • コード生成の最適化: 生成AIを活用して効率的にコードを生成し、品質を向上。
  • 自動テストとデプロイ: AIを利用した自動化ツールでテストやデプロイメントのプロセスを最適化。
  • データ分析とインサイトの抽出: 大量のデータを分析し、プロジェクトの改善点を見つけ出す。

5. 継続的な学習とスキルアップ

「技術の進化が速いから」みたいなことがよく言われますが、状況が違えば必要な技術も変わります。同じ領域の仕事だけしてるってんでもない限り、最適な技術選定のためには学習は必要になってきます。常に対象業務に必要な知識やスキルを習得し続ける必要があります。

まとめ

生成AI時代において、ジュニアクラスのエンジニアの仕事は生成AIに代替されました。ミドルクラス以上のソフトウェアエンジニアの役割は、単なるコーディングから戦略的な技術選定、チームリーダーシップ、他部門とのコラボレーション、AIの活用、そして継続的な学習へと多岐にわたります。

エンジニア自身がこれらの新しい役割に対応し、自身のスキルセットを拡充することで、より価値の高いプロフェッショナルとして活躍できそうです。ここ数年の技術や我々の仕事の内容の変化は急激でした。でも、そんな技術の進化を拒絶するんじゃなくて柔軟に対応し、常に前向きな姿勢で挑戦し続けることが、現代のソフトウェアエンジニアにとって不可欠な要素になりそうですね。