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Changelogの効率的な管理


Go言語プロジェクトにおけるChangelogの効率的な管理

はじめに

前回の記事で「コンベンショナルコミット」について詳しく解説しました。今回はその前提として、特にGo言語のプロジェクトでどのようにChangelog(変更履歴)を効率よく管理できるのかについて探ります。

なぜChangelogが必要なのか

Changelogはプロジェクトの各リリースで何が変わったのかを一覧形式で示したドキュメントです。これにより、開発者やユーザーは新しいリリースでどのような修正や機能追加が行われたのか簡単に把握することができます。

Go言語プロジェクトでのChangelogの管理

Go言語のプロジェクトでは、通常はCHANGELOG.mdという名前のMarkdownファイルとしてプロジェクトのルートディレクトリに保存されます。

コンベンショナルコミットとの連携

コンベンショナルコミットが既に導入されている場合、Go言語プロジェクトでのChangelogの生成を自動化することが可能です。ツールとしてはgo-semantic-releaseなどがあります。


# go-semantic-releaseをインストール
go install github.com/go-semantic-release/semantic-release/v2@latest

# Changelogを生成し、新しいバージョンタグを作成
semantic-release -ghr

Changelogの主なセクションとその意味

コンベンショナルコミットを導入している場合、以下のようなセクションが自動的にChangelogに生成されます。(これをやりたいからこそのコンベンショナルコミット、という面もあります)

  • Features: 新しく追加された機能
  • Fixes: バグ修正
  • BREAKING CHANGES: 互換性を破壊する変更

詳細情報

Changelogの管理についての詳細は以下のリソースで確認できます。

まとめ

Changelogはプロジェクトの変更を効率的に追跡する重要なドキュメントです。特にGo言語のプロジェクトにおいても、コンベンショナルコミットを既に導入している場合、Changelogの生成を自動化し、バージョン管理を効率よく行うことができます。

次回は、いきなりこの記事で出てきた「セマンティックバージョニング」についての記事を書きたいと思います。