反応をコントロールする
- 2023年04月17日
- CATEGORY- 2. エンジニア力{思考}
亀井です。
「松岡修造名言」でググりますと、一番上に、
- 何言ってんだよ!! その崖っぷちが最高のチャンスなんだぜ!! …
- 諦めんなよ! 諦めんなよ、お前!! …
- 一番になるっつったよな? …
- 100回叩くと壊れる壁があったとする。 …
- 本気になれば自分が変わる! …
- 過去のことを思っちゃダメだよ。 …
- 一番になるっていったよな? …
- 言い訳してるんじゃないですか?
とか出てきますが、
シューゾー氏の真骨頂は結局のところ、
「身体のコントロール同様、メンタルをコントロールする。そのためのテクニックを数多く用意しておく」
という事じゃないかと思う今日この頃です。
唐突ですが、
こちらの本を読みまして、深く感動している今日この頃です。
「精神のコントロールの重要性」は色んな人が色んな表現で言っているところで、
一番に思い出すのは、
ヒカルの碁だったりするわけですが、
ウィンブルドンのセンターで試合したシューゾー氏はもちろんそうでしょうが、
プロにならんとするような人はみな、
この「メンタルのコントロール」には取り組んでおられるんじゃないかと思います。
我々素人であってもこの「メンタルのコントロール」はとても大事ですし、
メンタルをコントロールするためのテクニックは
(使いこなせるなら)多い方が良いので、
シューゾー氏のテクニックも取り込ませて頂いております。
メンタルコントロールは元々私、重視してまして、
個人的に、最重要なテクニックとして常に心に留めておくようにしているのは、
葉隠の有名な一節です。
原文はさすがに読みにくいので、Wikipedia の現代語訳(の抜粋)を以下に。
どちらにしようかという場面では、早く死ぬ方を選ぶしかない。何も考えず、腹を据えて進み出るのだ。(中略)そのような場で、図に当たるように行動することは難しいことだ。私も含めて人間は、生きる方が好きだ。おそらく好きな方に理由がつくだろう。(しかし)図にはずれて生き延びたら腰抜けである。この境界が危ないのだ。図にはずれて死んでも、それは気違だというだけで、恥にはならない。これが武道の根幹である。毎朝毎夕、いつも死ぬつもりで行動し、いつも死身になっていれば、武道に自由を得、一生落度なく家職をまっとうすることができるのである。
これ、「切腹」、みたいなエキセントリックな世界のお話をしているわけではなく、
さらに超訳すると、
楽な道と厳しい道があった時に、無条件で厳しい道を選ぶという心構えを毎朝、毎夕するのが良い。そうしておけばそも人間は誰しも楽がしたい。結果としてちょうどよい道を選択することが出来る。そうしていれば逆に迷わず自由に選択でき、充実した人生を送れるのだ。
という感じじゃないかと思います。
何か大きな選択だけで人生が決まるように思われる方もいらっしゃると思うのですが、
節目節目の選択、日々の細かい選択の積み重ねが今日の自分につながっている、
という感覚の方が私には強いのです。
ちょっと話の抽象度が高いので、
具体的にいうと、例えば、
例えば、想定外のトラブルが起きてよく原因がわからない。
面倒くさいので逃げてしまえば誰かがきっと解決してくれます。
それが楽な道です。
「とりあえず逆の道を選んでみる」わけですから、
この場合の逆の道は、「ちょっと調査してみますよ」
と、とりあえず言ってみる、
という事になると思います。
逆の道を選ぶ心構えしとかないと反射的に、
「ちょっと調査してみますよ」
っていう言葉は出ません。
大きな選択じゃなくて小さい選択ですよね。
他の例も出しましょうか。
期限の迫ってる案件があるとします。
週末までに出来るかどうか微妙。
「今週末に終わるかどうかわからないですねえ」
と取り合えず約束を回避する方が楽ですね。
ここでの逆の道は「週末までに終わらせますね。」
と約束することです。
これ、場合によっては周りに迷惑かけますので、
注意が必要ですが(笑)、
とりあえず例としてはそういう事です。
これをいう準備を口の中でしとくことで
逆に「自由な選択」が出来るようになるんです。
自分の人生をよくしたいと思った場合に何か大きな選択なんてする必要は無い
という事でもありますね。
例に挙げた選択はいずれも小さな選択です。
さて、結果として
「一番好きな仕事はトラブル解決」
という私が出来上がっているのですが、
これも
「コントロールされた反応」
だろうと思います。
ホンネでは
「トラブルが一番嫌」
と思っているのかどうか、自分でももうよくわかりません。
実際のところは
「トラブル解決もそれはそれで楽しめる」
という程度なんでしょうか。
システムトラブルやら人的トラブルやらが起きると目がキラキラしてくるのは確かです。
このようにうまく「反応(メンタル)をコントロール」出来た時は
やっぱりいい結果がでますし、
「ピンチ」が「チャンス」に化けます。
毎回できる必要なんてなくて、
10回に1回でも「ピンチ」を「チャンス」に出来れば、
人生トータルで見て「チャンス」の回数、全然変わってくるわけです。
下手したら「うまれつき運がいい人」と逆転します。
ちゃなことで、「一生落度なく家職をまっとうするために」、
これからも頑張ります。
【関連記事】
他者から学ぶ姿勢
ゴールなんて無いことを「永遠のゼロ」から学ぶ
チームで仕事をする、フォローしあうという事
リスクをコントロールする
経営の安定について
ダム式経営について
99%は努力?
大人になってから努力する人、しない人
雷光ハンニバルに学ぶ
鉄血宰相ビスマルクのお話
死ぬこととみつけたり
千利休に学ぶ
- 2023年04月17日
- CATEGORY- 2. エンジニア力{思考}